盛夏の時期、ザリガニは特によく売れる。好きな人は木の桶を抱えて山盛り食べる。しかし、このほど江蘇省・湖南省で相次いでザリガニを食後横紋筋融解症が発症しており、加工ザリガニにシュウ酸が使われたことによるものではないかと疑われている。幸運なことに、記者が昨日各地区の大病院で得た情報によると、 蘇州では現在まだこの症例は出ていないとのことだ。しかし、ザリガニによるアレルギーや下痢を訴える人は少なくない。医者は、アレルギー体質や肝炎、痛風などを患っている人はザリガニを食べないほうがいいと注意している。また、ザリガニの加工にも特に注意が必要だ。不注意により健康を害する可能性がある。
江蘇省人民医院では過去1週間で10数名が横紋筋融解症と診断され、患者はみな発症前にザリガニを食べていた。また、鼓楼医院は7月以降似たような症状の患者を治療していた。これらの患者はみな筋肉が非常にだるくて痛く、ひいては赤褐色尿がみられ、庶民の間では「醤油尿」と呼ばれている。湖南省益陽市でもザリガニを食後、横紋筋融解症が発症している。鼓楼医院の医者はシュウ酸と関係があるのではないかと疑っている。現在まだシュウ酸と 横紋筋融解症の直接的関係は明らかになっていない。南京市衛生監督所はこの件について現在調査中である。
現在、蘇州市のレストランではザリガニの看板を掲げているところは多く、多くの市民にもザリガニがなければ歓迎されない。蘇州では南京などと似たような症例は出ていないのか?昨日、記者は市内の各大病院の急診科・皮膚科・消化器科を訪れた。毎年7~9月はザリガニの最盛期、蘇州でもザリガニを食してのアレルギー、それによる蕁麻疹、下痢、痛風の患者が増え、ある病院ではこのような患者が2倍に増える。しかし昨日までで、各大病院ではザリガニを食したことによる横紋筋融解症の症例は報告されていない。蘇州大学付属第二医院の責任者の話では、5年前に横紋筋融解症の患者を診たことがあるが、ザリガニによるものではなかったとのことだ。
蘇州大学付属第一医院腎臓内科主任の廬国元氏の話では、横紋筋融解症というのは筋肉細胞を破壊し、血中ミオグロビンが上昇する。軽度の場合は赤いたんぱく尿、すなわち「醤油尿」が見られ、重度の場合は腎不全を引き起こす。横紋筋融解症は激しい運動や薬物不良反応、生物毒性などが原因で起こる。なぜザリガニ を食することでこの病気が発症するのかについては、廬国元氏は、ザリガニ本体とは関係ないと考えている。問題があるならば、加工プロセスにおいてであろう。彼は、不法メーカーが成分不明の薬物に浸し殻の汚れを除去するか、調理中に非法な香料や香油などを入れ、それがザリガニの体内に入り、食後に中毒反応を引き起こす のではないかと話している。
医者たちは、シュウ酸が引き起こす横紋筋融解症はないと考えている。特にアレルギー体質の人、肝炎、高血脂、腎臓病、胃腸炎、痛風を患う人はザリガニをたくさん食べないほうがいいのはもちろん、糖尿病、甲状腺機能亢進症、便秘、咽喉炎、口腔潰瘍などの患者も特に注意が必要だとのことだ。市衛生部門も市民に 注意を呼び掛けている。ザリガニ体内には多種の有害物質を蓄積しやすく、人体にも影響を及ぼしやすい。ザリガニはある寄生虫の中間宿主である。食用ザリガニも必ずよく火を通し、頭部と背中の筋を取り、適量を食べるようにしたい。
(2010.8.24 名城新聞 日本語訳:鐘聖)